月の半分を海外で暮らす前に、国内の旅先で一日だけ。仕事を持って移動する暮らしが自分に合うか、小さく確かめる準備をします。
「パソコンがあればどこでも働ける」とは限りません。この記事は、勤務先が認める範囲で試すための準備です。勤務先の承認や安全な作業環境が用意できない場合は、休暇として旅をし、仕事は持ち出さない選択にします。
1. 宿より先に、仕事のルールを確認する
テレワークが可能でも、自宅以外での勤務や宿泊先からの接続まで認められているとは限りません。勤務地の申請、勤務時間の記録、持ち出せる端末や資料、接続方法、緊急時の連絡を上司・担当部署に確認します。
厚生労働省のテレワークのガイドラインは、労務管理や作業環境などを考える資料になります。ただし、公的資料にテレワークの説明があることと、自分の会社の許可があることは別です。
2. 試す日は、予定が読める一日にする
最初から締切が重なる日や、大切な対外会議の日を選ばず、普段の作業量が分かる日を候補にします。場所が変わった影響を見たいので、仕事も生活も一度に大きく変えない方が振り返りやすくなります。
移動と仕事を同じ時間に詰め込まず、チェックイン・チェックアウトと勤務時間の重なりも確認します。宿に着けばすぐ働ける、早く着けば部屋を使える、とは限りません。
3. 「Wi-Fiあり」以外も、宿に確認する
- 机と椅子、電源、照明が長時間の作業に合うか
- 会議の声が周囲に漏れず、他の宿泊者の迷惑にならないか
- 仕事をする時間帯に部屋や作業場所を使えるか
- 通信が使えない場合の代替場所・連絡手段があるか
カフェの写真が素敵でも、業務の画面や会話を守れる場所とは限りません。公衆Wi-Fiや私物端末を勝手に使わず、勤務先が指定する端末・認証・接続方法に従います。予備回線も会社の規則と利用条件の範囲で用意してください。
4. 旅費と、試すための追加費用を分ける
宿泊・交通・食事に、作業場所代、通信費、荷物の預かりや滞在延長など必要な費用を足します。会社が負担すると思い込まず、私費になる範囲を確認します。
新しいパソコンや旅行用品を揃えるのは、最初の一日の条件を決めてから。手持ちの道具で試せるなら、うまくいかなかったときにも引き返しやすくなります。
5. 終わったら、次も続けたい条件を三つ残す
- 仕事:普段通りできた作業/難しかった会議や連絡
- 暮らし:疲れ方、食事、睡眠、移動の負担
- 費用:無理なく続けられる額/次回減らしたい支出
景色がよかったのに仕事は疲れた、でも構いません。静かな部屋なら続けられる、移動日は休みにしたいなど、自分の条件が一つ分かれば次の試し方が変わります。
国内で試せたからといって、海外でも同じ条件で働けるわけではありません。海外は勤務先の許可に加え、滞在資格、就労の可否、税・社会保険などを国と状況ごとに確認する別の段階です。この一日の準備だけで渡航や就労を判断しないでください。
次は国内2泊の試運転へ。ほかの暮らし方も知りたい方はノマドへの道から、ワーホリやWWOOFとの違いを確認できます。通信を準備する必要があるときだけ、スマホの使い方も整理しましょう。
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